山梨温泉ラン

寒い長野県を脱出して山梨県にある絶景温泉に行こう!

 

11/11(土)、山梨温泉ランが行われました。

 

参加者

15藤田(プランナー)、棚田、高松、16高月、17松野平

 

 

前夜、他支部からの参加者が三人だけだったのでボックスにある毛布を三人でありったけ使い、暖かい格好で就寝。久しぶりに快適なボックス泊をキメることができた。だがその弊害か、翌朝は集合時間の30分前には起きる予定が気づいたら10分前になっていた。

 

銀嶺際で余った焼きそばを調理している間に全員集合したのでみんなで朝飯。

当日の天気予報では朝雨が降る予報だったが、起きたころにはすでに止んでいたのでほっと一安心。

 

朝食後、各自準備をして生協前にて恒例の集合写真を撮り、8時40分に松本キャンパスを出発。

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山麓線はのぼりがきついし、19号は車が多くて走りにくいってことで高速道路沿いを行く道を使い、まずは塩尻方面へと突き進む。

しかし、この日は風が猛烈に強く、時折拭いてくる向かい風に苦しめられた。みんなチャリに乗るのが久しぶりってのもあって、塩尻に着くころには若干疲れが見える者がちらほら(自分含む)。

「今日は120キロ走るけど、基本的に追い風だから大丈夫っしょw」なんて言っていた自分を殴りたくなった。

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塩尻峠に差し掛かる前に道の駅小坂田公園にて一休憩。

 

そこで、ふと目に入ったのがソフトクリームの看板。さすがに寒いし、いらないかななんて考えていると、

「ジャン、しない?」

とどこからともなく誰かが言い出し、お約束であるかのようにソフトクリームジャンが発生。一人の犠牲で多くの笑顔と無料のソフトクリームが生まれた。

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ここから塩尻峠の頂上までフリー区間とし、食べ終えた者から順に次々にスタート。

 

塩尻峠に向かって上り始めるとさっきまでの向かい風とは打って変わって追い風となったが、そんなものは上り坂においては無意味に等しかった。

 

 

10時半頃、全員特に問題なく塩尻峠を制覇。塩尻峠からは富士山の山頂部分が顔をのぞかせていた。

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ここから先は正真正銘、ずっと追い風。

さっきの向かい風の中頑張ったご褒美だといわんばかりに、峠から岡谷市街に向けて最高の下り。

下り終えても風の強さは衰えることはなく、岡谷市街を抜け、諏訪湖を横目に湖畔を快走。あっという間に茅野に到着。

 

まだお昼前だったが、茅野を過ぎると何もなくなるのでここで昼食を摂るべく、良さげな店を探す。

すると近くにランチ営業をしているという居酒屋を発見。日替わりランチが700円以下で食べられるという情報が決め手でそのお店に直行。その名もわいわいはうす。

 

店内に入ると木のぬくもりがする温かい雰囲気が印象的だったが、何より驚いたのは値段の割に定食の内容の充実さだった。

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味はもちろんのこと、リーズナブルな値段でこれだけ充実した定食を食べられる店は久しぶりだった。店内も騒がしくなく落ち着いた雰囲気で、久々に当たりの店を見つけた。ごちそうさまでした。また来たいと思えるお店でした。

 

 

満腹になり、腹も心も満たされて外に出るとさっきまで山にかかっていた厚い雲はどこにもなく、空は晴れ渡っていた。

 

ここから先に待ち構えるは第二の関門、富士見峠。峠といっても勾配2~3%くらいのだらだらとした上りが続くだけで峠らしさはまったくない。おまけに風は午前中よりもさらに強くなっており、相変わらず追い風なので上っているという実感があまり湧かないままあっという間に富士見峠を通過。

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富士見峠を越えれば、あとは甲府まで約40キロひたすら下り。

ここから先はまさにご褒美区間!

背後から吹き付ける猛烈な追い風により、漕がずともぐんぐんスピードが上がる。きついカーブも無く、スピードを妨げるものは何もなし!

「やべぇぇぇチョー気持ちイイイイィ!!」

思わず叫びたくなるくらい、最高に爽快な下りだった。勾配は決して急ではないのに、軽く時速50キロを超えるスピードがその追い風の凄まじさを物語っていた。

 

あれよあれよという間に山梨県に突入。山梨に入っても速度は衰えることはなく、相変わらず50キロ巡行は続く。

道中、時折見えたり隠れたりしていた富士山が下っていくにつれて次第に大きくなり、正面に見えてくると山梨県に来たという実感が湧いてくる。夏に見た時とは違い、白い雪を纏って青い空に立ち上がるその様はとても美しかった。

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途中、道の駅やコンビニで休憩をはさんだりしながらも、追い風効果で想定していた時間よりも大幅に早い3時半に甲府に到着。ご褒美区間終了。

 

今回のランの目的地であるほったらかし温泉は標高約700mの山の上にあり、ここから400mほど上り返すことになる。

甲府から温泉の麓までは10キロほどのやや上り基調の平坦区間。麓から温泉までは5キロで300mアップの本格的な上りになる。

麓から温泉まではフリー区間とし、各自のペースでゆるゆると上る。

すでに走行距離は100キロを超えており、みんな疲労を隠せなかったがしっかりと上った。

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勾配はきついものの、とても見晴らしがいい道だったので時折足を止めてしばし景色に目を奪われる。

目指す温泉は絶景温泉として関東では名高い温泉。上るにつれて徐々に小さくなっていく町並みが、温泉からの景色の期待値を増幅させる。

 

途中、道に迷うものがちらほらいたがなんとか全員上り切り、4時半頃に温泉に到着。

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温泉の敷地内に入ると、眼下に広がる甲府盆地と夕日色に染まった富士山がお出迎え。

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ほったらかし温泉には二つの温泉があり、「あっちの湯」と「こっちの湯」と分かれている。料金は別々で二つ同時に入ることはできない。

事前に調べた情報では「あっちの湯」の方が広くて景色もいいということで、あっちの湯に入ることに。

日が沈んでまだ間もない時間だったが、温泉の入り口にはすでに行列ができていた。風が強くて寒かったが、自販機のあったかい飲み物であったまりながら並んで待機。10分ほどで中に入ることができた。温泉ジャンをしていた輩が何人かいたようないなかったような・・・。

 

ささっと服を脱ぎ、内風呂で体を洗ってさあ、お待ちかねの露天風呂だ!と戸を開けてみると、それはそれは素晴らしい絶景が広がっていた。

だが、それ以上に驚いたのがその人の数だった。

露天風呂は傾斜を利用して上の段と下の段に分かれているのだが、どちらも人ですし詰め状態。おまけに下の段のお湯はぬるすぎて全然あたたかくない。自然と選択肢は上の段の湯船になった。

上の段の湯船の湯加減はちょうど良いくらいでずっと入っていられるぐらい気持ちよかったが、もう少し深ければもっと良かったなあ。

それでも、湯船から眺める景色は最高だった。

湯船からも、眼前にそびえる富士山と眼下に広がる甲府盆地を眺めることができた。時間が経つにつれ、徐々に暗くなっていく空と、街明かりが明るみを増して夜景へと移行していく様子を、湯船に浸かりながら眺められる贅沢。

完全に暗くなると、眼下に広がるは新日本三大夜景に登録された甲府盆地の夜景。とても美しく、いつまでも眺めていたくなるような景色だった。

時が経つのを忘れ、景色に見入っていると気づけば一時間も湯船に浸かっていた。

 

 

温泉を出ると、さっきまでの強風はだいぶおさまっていた。

温泉の敷地内を散策していると、温玉揚げというものが落ちていたので(もちろん俺らは勝ち取ったで?拳で)食べてみると、これがめっちゃうまい!

外は衣がサクサク、中は卵の黄身がトロトロ。この温泉に来たらこれは絶対食べておくべきだと確信した。

 

温泉に入ったらあとは下って飯食って輪行で帰るだけ。

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下っている途中、笛吹川フルーツ公園というリア充の聖地夜景スポットがあるので寄ってみることに。恋人の聖地と書かれた看板を見て、心底死にたくなった。

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夜景はきれいだったが、なんだかもやもやした気分になってきたのでさっさと下ることにした。こういう所は男だけで来るものではありませんね。はい。

 

来た道をひたすら下り、下りきったところにある某ラーメンチェーン店にて夕食。

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夕食後、春日居町駅までちょろっと走り、カンパイして輪行。松本人は電車で二時間半、長野人は三時間半かけて各々帰っていった。

 

 

―振り返り

天気にも景色にも恵まれ、久しぶりに充実した休日を過ごすことができました。

でも今回のランのMVPはやはり超追い風下り坂50キロ巡行ですかね笑。なかなかできない体験ができて楽しかったです。

参加者の皆さん、お疲れさまでした。

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文:藤田  写真:藤田 高松

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