タイカンボジアラン続き
国境の街ポイペトを超える。
【3日目】
今日からチャリに乗る。予定ではチャチュンサオという街までの60㎞。ここからは本当に未知の世界だ。
日本でのランと同じように、コンビニ前に鎮座して朝食。混沌としたバンコク市内を20㎞くらい走ると、田舎道に変わる。交通量は日本と同じくらい多いけれど、路肩が広いので安全。道も非常にきれい。とにかく走りやすい。
30㎞くらい走ると、アウトレットモールがあるとのこと。休憩がてら行ってみる。日本と見た目も中身もそこまで変わらない。値段も一緒。ダウンジャケットとか売っていたけど、誰が着るのだろう?
ダラダラ走っていたら3時前にチャチュンサオに到着。ホテルにチェックイン。呉が受付のお姉さんとラインを交換。(タイ人もラインを使っている)その後も、彼の異国ナンパは続く。
チャチュンサオの街は寺院があって、スピーカーで朝から晩までお経が唱えられている。こちらの国の寺院は日本の厳かな雰囲気はなく、まるで新興宗教の教会のような作り。市場にも行ってみる。川沿いの市場で、古くからあるような感じ。あまり観光客が多く訪れる街ではないかもしれないけれど、少し大きくかつこじんまりしていて良い街だった。
夜ご飯は現地の居酒屋みたいなところで食べた。タイのビールは氷に入れて飲むらしい。注文したエビは生エビだった。腹をこわす覚悟で完食。
【4日目】
今日はサケオまでの120㎞。朝は5時に出発。まだ日は出てないけど、その分、涼しいから走りやすい。タイはPM2.5による大気汚染の影響が凄まじく、太陽が月に見えるほど。月だと思っていたものが太陽だったため気づいたら日の出を迎えていた。
案の定、朝からトイレが止まらない。下痢気味で昨日食べたエビに後悔を続けながらダラダラ走る。
今日はとにかく、何もない田舎道をひたすら走る。坂は川を超える橋を渡るときにしかなく、まるで北海道。ただ違うところは何回も言うけど、暑いというところだけ。何回も休憩したけど、朝早く出たおかげで3時にホテルにチェックインできた。結局、加藤は昨日のエビと暑さで熱中症になってしまった。
【5日目】
今日はついにタイとカンボジアの国境を超える。サケオから国境の街ポイペトまでは50㎞くらい。そこからまた50kmくらい走ってシソポンという街まで行く予定。
いつも通り5時出発して9時前に国境に到着。入国手続きが色々面倒だったけれど、11時くらいにカンボジア入国!!
入国した瞬間、カンボジアがいかに混沌としているかをわからされた。細い片側1車線の道に車とバイクがひっきりなしに走る。カンボジアはどうもかなりのバイク社会らしく、車もタイに比べると一昔前のものが多い。カンボジア内戦の影響がここからもわかる。
ただ、カンボジア人は人が良いらしく、手をとにかく振ってくれるし、優しい人が多い。言葉は通じないけれど最大限のおもてなしをしてくれるので助かった。
今日も目的地のシソポンに3時くらいに到着。シソポンはカンボジアで4番目に大きい街らしく、イメージと違ってかなり整備されていて栄えていた。広場ではエアロビが大音量で流れておばちゃんがずっと踊っていた。謎のマシンもあり、大きなお友達も参加。活気がある街でもう一泊したいと思った。ご飯を食べていると、孤児らしい子供2人にご飯をせびられたが無視する。海外ではこういうのは無視するしかないけれど心が痛んだ。
文:加藤
写真:参加者の方々
タイカンボジアラン【6日目~8日目】へ続く