屋久島ラン 【工事中】

日時3月25日から3月31日
参加者
上原、大泊、加藤(プランナー)、村上

1日目
 集合場所の羽田空港に到着するとなぜか自転車を持参していない人がいた。それは大泊である。どうやら前日の上田卒業式に伴う飲み会で泥酔してしまい自転車をどこかに放置したか盗まれてしまったらしい。(注)後日見つかりました。自転車を持ってこないのは前代未聞だったので、正直「何してるんですか?」とキレたいところであったが、レンタサイクルを予約したとのことで黙っておくことにした。
 羽田からは鹿児島まで飛行機で輪行した。鹿児島空港からはバスで村上との合流場所の鹿児島中央駅まで。もともとは空港から自走つもりだったが大泊が自転車を持っていないのでバスで移動。正直言うと自走が面倒くさかったのでそれでOK。村上と合流したのが11時頃だったので、そのまま昼飯にすることにした。最初は鹿児島ラーメンを食べに行こうと思っていたけれど、おいしそうな黒豚のとんかつ屋があったのでそっちに行くことにした。
 前から知っていたことだが、屋久島は雨が多い島だ。上陸の日は豪雨予報だったので、ゲストハウスに泊まることにした。しかし、加藤が宿泊日を間違えてしまう痛恨のミス。そのため、上ロースのとんかつ(1200円)の味はしなかったそう。そのあともクレカをなくしかけたり色々忘れたりとあたふたしたものの予約サイトのご厚意で何とか予約することに成功!良かった。
フェリーの出発時間が近づいてきたので自転車に乗って港に向かう。(※大泊は電車)しかし、港までは16㎞と意外と遠い。半年ぶりに自転車に乗った加藤と上原はしんどそうだったが、村上はなんか知らんけど早かった。フェリー乗り場に着いたが、このフェリー、そもそも今回屋久島までつくかどうかも怪しかった。というのも到着日前後は海が大荒れで船を出すどころではなさそうだったからだ。出向しても経由地の種子島までになるかもしれないが、乗ってみる。ぼろめなフェリーなので少し心配。とりあえず出航!
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2日目
 フェリーは12時間の旅だった。海は大荒れだったが、最初は余裕という感じだった。しかし、鹿児島湾を抜けると船の揺れが激しくなってくる。座っていると気持ち悪くなるので、ボードゲームをしていたが全員ダウン。その後も海は荒れに荒れ、立つのもままならない状態に。かなり手荒い歓迎を受けたが、7時ごろに屋久島に到着。宿のチェックインは15時なので、近くのコインランドリーに避難。この日は1時間に120mmも雨が降ったらしく、身動きを取れる状態ではなかった。ここで無の8時間を過ごす。
 15時になったので宿に向かおうとしたが、上原が自転車のカギをなくしたとのこと。どうやら乾燥機を使ったときに中に落としてしまったっぽい。1時間探してもカギは見つからないし、鍵屋もないので半ばあきらめていたが、ダメもとで近くの工務店に切ってもらおうと頼んだら、ディスクグラインダーで切ってもらえた。上原の機嫌の雲行きが怪しくなっていたので本当に良かった…。
 この日泊ったのは「素泊まり民宿ふれんど」(3200円)。宿を経営しているおばちゃんが良い人なのでぜひ使ってみては。夕飯は近くの潮騒という店で食べることにした。屋久島はトビウオが名物らしい。味は引き締まったアジみたいでウマい!どの店も大体から揚げにして出しているけど骨以外は丸ごと食べられるらしい。そのあと、宮之浦周辺を適当に散歩して帰って寝た。
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3日目
 この日は晴れてくれた。なので、予定通り島一周をすることに。「80㎞しか走らないし余裕でしょ(笑)」という楽観的な考えとともに出発!
 島一周と言っても、宮之浦から西武林道を経由して安房まで行くだけ。ということで、観光スポットを見つけ次第、観光するというのが当初の経過。しかし、これが後々裏目に出てしまうのであった…。
 10㎞ほど走ると海岸沿いに灯台があるとのこと。ずぼらな考え通り灯台に向かうが、ここで1時間ほどつぶしてしまった。灯台を見るために20分ほど登山したが、あったのは謎の電波受信所、どうやら道を間違えてしまったらしい。とはいっても高台から見える景色はなかなか良かった。また自転車にまたがり次は、日本有数のウミガメの産卵地である「いなか浜」を目指す。いなか浜は想像通りの南国ビーチというような景色。残念ながら、海は大しけだったので入れなかった。近くにレビュー5.0の豆腐屋があるので行ってみる。でも、やってない。まあOK、次に道案内表示にある喫茶店に行ってみる。やってない。あー、OK、OK。昼飯を食べるために飲食店にも行ってみる。住民から「もう半年くらいやってないよ」とのこと。さすがにイライラするが、住民が知り合いのカフェならやっているというので、道を戻ることになるけれど行くことに。この時点で12時、少し時間が押してきた。
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 寄ってみたカフェはおしゃれな店舗で海がよく見えるきれいなところだった。で、かつ、汚い身だしなみのチャリ部には不相応な店だった。昼を済ませるともう1時。大泊のレンタサイクルを返すのが6時までなので、あと5時間で60㎞ほど走らなければならない。ここからは西部林道という最大の難所を通らなければならないため急ぐ。
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 西部林道は、ほぼ1車線の細い道路でアップダウンが激しい。島民からサルにエサを絶対にあげるなとさんざん釘を刺されていたけれど、そもそもそんなにサルがいなかった。うっそうとした熱帯雨林に佐多岬の絶望を思い出しながら、何とか走り切る。大泊が遅れがちだったが、チャリに乗っていないからではなく変速機の不具合ということにしておく。
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 西部林道からは安房まで海岸線を行くが、海岸線という文字とは反対に登りがここでも続く。途中に日本の滝100選に選ばれた大川の滝に寄る。圧巻の景色、しかしのんびりする時間はない。だんだんと加藤と上原が遅れ始め、結局加藤は途中10㎞手前でパージ。荷物をすべて加藤に持たせ、軽装の大泊を発射。大泊が何とか返却時間に間に合ったそうなのでよかった。すべての行動が予定をぶち壊す裏目に出たが、何とか全員到着。
 この日は夜も晴れてくれるそうなので野宿をすることにした。スーパーで食べ物の買い出しを済ませて、夕食を食べに。入ったレストランで隣の人が、アイスクリームをサービスされて俺らも食べたいなーなんて思った。会計時にお店のおばちゃんに「今日どこに泊まるんですか?」と聞かれた。世界遺産屋久島での野宿は禁止されているので、どういうか迷ったが、正直に「野宿します」と言った。そしたら、なんと、おばちゃんが、「そこの裏庭に泊まっていいよ」と素晴らしい一言!もうアイスクリームなんかいらない!!さらにマスターがなんと、なんと、部屋まで貸してくれるとのこと!!!安房には銭湯がないため風呂を諦めていたが風呂にも入れた。もう感謝感激が止まらない。ありがとうを言い続けた。ちなみにここのマスターは某同一アルファベット3文字バンドや某アルファベット5文字男性アイドルグループと関係があるらしい…。何たる縁…。

4日目
 この日は縄文杉を見に行った。3時半ごろに起きて、4時半くらいのバスに乗って登山口まで行く。登山口にはたくさんの人が集まっていた。6時半ごろに登山口から縄文杉を目指して歩き始める。
 縄文杉へのルートは10㎞ほどだが、最初の8㎞はトロッコ道があるためある程度整備された舗装路。そのため、スタートは遅かったが、他のグループを追い抜きながら3時間ほどでトロッコ道を歩き切った。ここからは普通の登山という感じ。2㎞を1時間ほどで歩く。杉の太さはスタート地点から縄文杉にかけてだんだんと太く、古くなっていく。樹齢1000年をゆうに超える屋久杉が立ち並ぶ景色は他の場所ではなかなか見られない景色であった。そうしていくうちに縄文杉に到着。着いたのはだいだい10時半くらい。縄文杉は屋久杉の中で一番デカいが、遠くからしか見ることができないので、それまでに見た屋久杉の方がデカいのでは?と思ってしまった。とはいっても縄文杉は大きく、樹齢3000年以上なのにも関わらず生きているその生命力は神秘的だった。
 昼食を食べたらさっさと下山して、3時半発のバスに乗って帰る。みんな久しぶりの登山なのでバスでは爆睡。今日はまた雨が降るらしいので宿(3500円)を取った。ここのおばちゃんもいい人なのでおすすめ。レストランにあいさつしに行ったらまた来てねーと。この日は夕食を「かもがわレストラン」という場所で食べた。1600円でトビウオのから揚げと刺身の盛り合わせが食べられるので大満足。フライがたくさん入ったプレートもおいしそうだった。この後近くの居酒屋で加藤が全額おごるというので飲むことにした。村上がおごりなのにサワー1杯で真っ赤になっていたのは残念だった。

5日目
 この日も雨。晴れだと魅力的だが雨だと何もできない島なので、宮之浦に戻って鹿児島に帰ることにした。宮之浦までは20㎞くらいなので自転車で移動。(※大泊はバス)びしょびしょになったが、ノンストップで走り続け40分ほどで到着し、屋久島一周完了!!
 昼食はおすすめされたとびうおラーメンを食べた。とびうおがそのまま入ったラーメンはあっさりとしたラーメンでありだった。フェリーは3時間ほどで鹿児島に着く。出航時に島の人々が本土に転勤する先生を見送っていた。かなり感動的な光景だ。最近涙腺がもろくなっているので泣きそうになった。
 鹿児島に着いたのは17時ごろ。鹿児島ラーメンを食べに行く。「豚とろ」という店で食べることに。ラーメンはおいしいけど柔らかめの中太麺が微妙だった。替え玉の麺が極細バリカタ麺だったので最初からそれでいいんよと言いたかった。この日も宿(3000円)をとる。ここまで一度もテントを出していない。まあ、普通の大学生は1泊1万円越えの高級ホテルに泊まるわけだから、たまにはこういう長期ランもいいのでは??

6日目
 この日は鹿児島観光をすることにした。大泊が車代を出すと言ってくれたが、残念ながらレンタカーは空いていなかったのでバスで移動することにした。バスで市内を一周した後、桜島へ向かう。展望台に行ったり、足湯に浸かったりしてのんびりした。
 今日は上原以外みんなお眠だったので、だらだら時間をつぶしただけだった。鹿児島中央駅で村上とお別れしバスで鹿児島空港へ向かう。今日はこのランで初めてシュラポンをすることになった。結局このランでテントを張ることは一度もなかった。ありがたい。

7日目
 朝4時ごろに起床し、空港へ向かう。飛行機に乗っていたら羽田についていた。ここで、各自解散してこのランは終了。お疲れさまでした。

まとめ
 今回のランは天気が良くなかったので思い通りにはいきませんでした。それでも、島の人々が良い人ばかりだったのでとてもいい思い出になりました。皆さんもぜひ屋久島に行ってみてください。

文章:加藤 写真:上原、大泊、加藤、村上

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