冬季乗鞍ラン報告

冬季乗鞍ランとは高月が2019年に単独で行ったことを機にこれからも続いていくはずのランである。無駄に『無駄に』チャリを豪雪の中『行けるところ』まで担ぐということが特徴として挙げられる。

参加者
15小林
16高月(プランナー)
20加藤
21山田、西岡
本文中も敬称略

日時 
11月27日土曜日

経緯
 ことの発端は10月末のチャリ部恒例の乗鞍バイトで高月が「11月くらいに雪積もるし畳平行くか」の一言からだ。その後、「一人でもいいから俺は行く」と言ったくせに、幾度もなくメーリスにメールを出し、挙句の果てには「せっかくいい経験ができるのにバイトでそういうのができないのはもったいない」という旨のツイートをするまでに。このツイートは5週連続乗鞍バイトを達成した加藤に向けたものだと察した加藤はしぶしぶ、「じゃあ行きますよ」と半分泣きながら参加連絡をした。

当日まで
 半ばプロパガンダとでも言えるようなメーリスを見ておそらく加藤と同じく「仕方ないなあ」と思ったであろう方々から参加者が3人集まってくれた。本当に参加してくれてありがとう!!
 当日の集合時間は4時半であったため、山水館のYさんのご厚意で止めてくれることになった。一応、小林、山田と加藤の3人が前日入りしたが、
山田「明日の天気、乗鞍山頂で体感マイナス40℃らしいっすよ」
小林「んじゃあ、温泉入って帰るか~笑」
加藤「これであったらあの人、人間じゃない」
などの会話が白濁した臭いあの温泉で繰り広げられた。温泉の温度が適温だったためか、はたまた、猛吹雪で露天風呂から出られなかったためか前日入り組3人は温泉に2時間以上入り、時間は午前1時をとうに過ぎていた。明日は中止という希望的観測を胸に抱きつつ眠りに就く。

当日
 朝3時半にアラームをかけたが誰も起きることなく、4時半の高月の電話により起床。その後グダグダしたためか、出発は5時を過ぎていた。前日の希望的観測むなしく出発!
 山水館からは行けるところまで自転車に乗る。しかし、路面は除雪車のせいで雪はないものの凍結。西岡を筆頭に、滑りまくりながらも全員のテンションは最高潮に。まだまだ楽しい、面白いなどの声が絶え間なく聞こえた。
 しかし、そのような声もだんだんと静かになっていくことになる。次第に、積雪が深まっていく。というのも前述の山田の台詞にもあるように前日は吹雪が発生し、パウダースノーが。板を担いで登るなら、それはもう!という感じなのだが、自転車を担ぐ一行には、それはもう…という感じだ。自転車を漕ごうとしても、タイヤが雪に邪魔されて回らない。まあ、それでもこのランに参加したのは基本頭のネジが足りない人なのでセーフ!!静かになったといったが、「楽しい・面白い」の声が小さくなることはなかった。とりあえず三本滝までの道のりの途中まで自転車を押したり乗ったり。休暇村まではこんな調子。ここからはゲレンデを登る。

天気は悪くなかった
ふゆのりくら1

担ぎあげ
 このランの目標は「畳平まで雪の中自転車を担ぐ」のほかに、高月が学生時代にパパから伝授された自転車の新しい遊び方を教育するということでもあった。新しい遊び方というのは俗にいう「担ぎ」というものである。この担ぎを伝授するためにこのランが開催されたといっても過言ではないだろう。
 休暇村からはゲレンデを進むが、ここからは各々、スノーシューやワカンなどを装着した。ゲレンデで自転車を押して進むのは幾分無理がある。そこで、一行は自転車を担ぐという選択肢しか与えられなかった。ここで高月から自転車担ぎ上げのレクチャーを頂く。自転車は重いのだが、担ぎ上げると少しは楽に雪の中の斜面を進むことができる。しかし、楽とは雖も、きついものはキツイ。愚痴を垂らしながらも、三本滝駐車場まで進んだ。

担ぎ上げ
ふゆのりくら2

三本滝から
 三本滝からが本番である。この時点で8時を過ぎており、折り返しの目標時刻を12時前としたプランナーには少し焦りが。少しの休憩を取ってから冬季閉鎖のゲートを突破する。ここからはすべてラッセル。先頭を小林がほとんど引いたが、さすがの体力を見せる。しかし、踏み固められた隊列の後ろを歩いても次第に体力的に厳しくなってくる。股関節が次第に痛くなってくる。そうこうしながらも、スキー場最高地点まで自転車を押し上げた。ここで時間との勝負が始まる。畳平までの徒歩での登頂もほぼ困難となったため、ここで自転車を捨てる。2019年では三本滝まで自転車で行くことができ、そこから上も積雪がそれほどでもなく位ヶ原山荘まで自転車を担ぎ上げることができたそうだ。だが、今年は11月とは思えないほどの積雪があり、無念の撤退。とは雖も、自転車を捨て、とりあえず行けるところまで行く。
 ここからは特筆することのないただの雪山登山。途中で凍った滝や一面白い世界などを見ながらラッセルしながら進む。乗鞍岳登山口に到着したのが11時頃。ここでこれ以上登っても何もないという判断から昼食を取り下山することに。各々自作のハンバーガーやカップラーメン、凍った補給食などを食べ、休憩する。しかし、休憩が寒い。髪の毛はガチガチに凍り、顔が冷たかった。ただ、たぶんたくさん放出されていたアドレナリンで耐える。

まだ楽しい(photo by こばたくさん)
ふゆのりくら3

悔しがるプランナー
ふゆのりくら4

下山
 下山は雪が押し固められているため楽だと思われた。しかし、雪はやむことがなかったため、しっかり積雪し足跡はほとんど消されていた。そのため、無駄にスピード下山したのもあるが、足をしっかり上げる必要があり体力を消耗した。
 とりあえず特に会話をすることなく自転車を捨てた地点まで。ここからはお楽しみタイム。なぜならゲレンデを自転車で下れるからだ。早速自転車で下ろうとする。先陣を切ったのは高月。しかし、雪が思ったより深かったためうまく滑ることができず、転倒。だけど、なんだかおもしろそうだ。小林は前転。その他もろもろもコケまくったが何とか三本滝レストハウスまで。ここまでは下るには滑るというよりも漕ぐ必要があった。せっかく線のないゲレンデでのバックカントリーを楽しみにしていたであろう白い粉中毒者のフィールドを自転車でズタズタにしてしまったが、申し訳ないとは思わなかった。

タイヤが埋まってうまく滑れない
ふゆのりくら5

 ここからも「乗れないところは乗る・担ぐ、滑れるところだけ滑る」のスタンスで山水館を目指す。途中エコーラインを再び通ったが、何人かは積雪上で自転車に乗るコツをつかんだのか、自転車に乗った。タイヤの空気圧を下げると意外と乗れる。ただ、乗っているときの快感と引き換えに体力をものすごく消耗するので要注意!
 藪の中を滑ったり、途中で野糞を誰かさんがしたりしながらも山水館前のゲレンデまで到着。ここの下りが一番良かった。積雪も丁度よく、気持ちよく下ることができた。自転車を倒せばカーブすることもでき、各々好きな滑り方で滑って終了。結果としては面白いランになった。

カッコイイ!
ふゆのりくら6

その後
 下山後、また山水館の方々のご厚意で温泉に入らせて頂けることになった。適当に温泉に入り、のんびりして各々帰宅した。ちなみに加藤は当日17時半からこれまでのご厚意の引き換えにお仕事ということになってしまったそうだ。
 今回のランでも残念ながら畳平まで自転車を担ぎ上げることができなかった。恐らく来年以降もこの時期に開催されるであろうランであるが、参加者がたくさん来ることを願いたい。また、今回の参加者の西岡、山田はワンゲル部員でもあるからこういうエクストリームランがもっと開催されるだろう。あと、もし乗鞍でアルバイトしたいという人がいたら連絡ください!マジで深刻な人手不足です!!

文章 加藤
写真 小林、高月、加藤

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